投稿者:M.MK
ダンディー、亀を引く(後篇)
ダンディーの中のダンディーであるド・モンテスキュー伯爵、以前、たまたまオルセー美術館で伯爵の展覧会をやっているときに、彼の肖像画を見たこともあるが、渋~いダンディーなのである。当然プルーストも大心酔。熱い(あぁ!!)というか折り目正しい往復書簡も残っている。ダンディーの服装は『悪の華』の詩人も言うように、基本、黒やグレーなどの喪服のような色の服。そんな服で身を固め、貴族の特権がなくなった時代の中で、過ぎ去りし王権、貴族の世の喪に服している。要するに、斜陽族なのである。急に革命のため法律が変わって、貴族の特権がなくなりましたよ、と言われても、はいそうですか、どこかで月給取りにでもなるさ、とシューカツして就職、質素に暮らしますというわけにもいかない。なんといっても浪費のスペシャリストであり、日々の生活に発展やら成長に意味を見出さず、無為に過ごすことに勤しんだ人々である。そんなわけで、大体のダンディーたちは破産状態で亡くなっている。
そんなダンディーたちが、亀を引き、当時最新流行スポット、パッサージュに繰り出した。。。余裕綽々と言うか、反抗的な姿勢と言うのか、自分たちの時間の尺度を、亀は万年とでも表現したのか・・・。
馬車も車も入れないパッサージュなら、愛しの亀ちゃんが馬車や自動車に踏み潰される(イテテッ!)心配もないしね。
いずれにせよ、ダンディー諸君、ダンディーたるもの、そこまでやってみなければなるまい!!一世を風靡したパリの人気スポット、パッサージュも、取り壊され、あるいはいくつかは取り壊されようとしてる、という。つまり、ひょっとしたら近い将来、ダンディーを気取るために最もふさわしいスポットがなくなるかもしれないということだ。
そこで、ダンディー諸君に告ぐ。急いで、パッサージュに馳せ参じてもらいたい。
(亀との散歩にともなうあらゆる問題は、くれぐれもダンディー諸君の自己責任でお願いする。)
April 28, 2010 5:17 PM カテゴリー:雑談





