観光都市クラブ・研修旅行記のしめくくりは、マルセイユのご紹介です。
フランスの都市で最古の歴史を持つマルセイユは、紀元前600年にギリシャの
フォカイア人が築いたのが始まり、といわれています。
マルセイユの人口は約135万人。フランス第2の都市でフランス最大の港町、そして
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方の中心都市です。

旧港に所狭しと並ぶヨットハーバー。
なんと約300隻のヨットが並んでいるそう!!
マルセイユの紹介では、必ずといって
いいほど、この旧港の写真が掲載されて
います。マルセイユのシンボルですね。

その旧港の前に毎朝立つ魚市場。
地中海の新鮮な魚が並び、漁師さんや魚を売る女性
達の南仏独特のフランス語なまりで、威勢の良い掛け声
が響き渡ります。

旧港から地中海に浮かぶイフ島へ出発する遊覧船の
全景です。フリウル・イフ・エキスプレスの乗り場も
旧港にあり、約20分のミニ・地中海クルージング
を味わうことができます。

イフ島に建てられたイフ城は16世紀、当時のフランス国王フランソワ1世が海をわたってやってくる
外敵からマルセイユを守るために砦として造らせたお城ですが、実際はむしろ牢獄として使用
されました。


マルセイユのパノラマ・ビューを堪能できる、標高154mの
高台に立つノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院。
ローマ・ビサンチン様式の壮麗な寺院内部では奉納品のすばらしいコレクションを鑑賞できます。
さて、タイトルの「欧州文化首都」ですが、EU加盟国が持ち回りで各国の1都市において、文化向上
を目的として1年にわたって様々な文化行事を展開するイベントで、1985年から始まりました。
「欧州文化首都」に選ばれれば文化事業のみならず、観光客の誘致効果も期待できることから、
これを機会に都市開発を進めて道路の整備やホテルの建設、都市の美化など、イベントに
向けて準備に余念がありません。
「2013年欧州文化首都・マルセイユ」の詳しい説明はこちら

実際に、旧港の周辺はかなり工事中のところが多く、
ホテルの建設も進んでいます。
さらに壁にはこんな ↓ 不思議な飾りが!?

よく見ると壁に植物を植えているオブジェ。「2013年欧州文化都市・マルセイユ」のまさに
宣伝なんですね。スポンサーは クレディ・アグリコールというフランスの大手金融機関です。
今回マルセイユを訪問して、一番印象に残ったのが旧港の北側に位置する、旧市街の
パニエ地区(Quartier du Panier)。約1時間半の散策では歴史の赤い糸をたどり、
美しい歴史的建築物から、様々な人種の人々が暮らす日常生活を垣間見ることができ、
とても魅力的で、かつ新しいマルセイユを発見することができました。

どうですか?この巨大な建物!!これはマジョール大聖堂で、1852年~1893年にかけて
ローマ・ビサンチン様式で建築された、高さ70mもある荘厳かつ壮大な大聖堂です。

そしてこちらが旧慈善院センター
(Centre de la Vieille Charité)。
昔の施療院を修復し、17世紀から18世紀に
かけて建造された見事な建物です。中庭を
取り囲む回廊の一角に、地中海考古資料館
とアフリカ・オセアニア・アメリカンインディアン
博物館があります。
もちろん、中庭は時間内であれば誰でも入ることができ、訪問した時も近くに住む子供たちが
楽しそうに遊んでいました。
2013年の欧州文化首都の文化事業でも、こちらが会場の一つとなるそうです。

小さな通りが入り組んだパニエ地区の一角。
洗濯物がはためく小さな路地が続く旧市街を歩き、
そこに住んでいる人々の生活の一部を垣間見るこ
とができたことは、大変印象深いものでした。
現在は現役を引退していますが、アルジェリア出身で
サッカー界を代表するスーパースター、ジネジーヌ・
ジダンは家族でマルセイユへ移住し、マルセイユで
子供時代を過ごしました。無邪気に走り回る子供達
の中に、将来のジダンがいるかもしれません。。。

途中で立ち寄った、こじんまりとしたビストロ
(大衆食堂)兼おみやげ&雑貨屋さんです。
その名はとても南仏的!
「Le Clan des Cigales Bistrot/Boutique」
日本語であえて訳すと・・ ”せみの集団”!!
お店のムッシュは、突然の我々の訪問にもかかわらず、マルセイユ名物の舟形クッキー、
「ナヴェットNavette」を試食させてくれました。
小さいお店の中は、私達のグループのための貸しきり状態になってしまいましたが、それでも
ムッシュはいやな顔ひとつせず私達の相手をしてくれ、南仏の人々の心の広さを感じました。
次回はこの「ナヴェット」をはじめとする、マルセイユの名産品をご紹介します。
(c)ATOUT FRANCE JAPON