投稿者:さくらんぼの季節

Voulez-vous rêver avec moi ce soir? 「今夜一緒に夢を見ませんか」

Il était une fois...

 

毎日様々なメールマガジンが届きます。その中には、最新流行のデザインとインテリアを施したホテルや美術館、私邸、装飾品などを紹介した記事があります。写真を見ながら記事を読み、いつか住みたい自分の理想的なイエを想像しています。最近その想像を掻き立てられるのはマルセイユの街です。マルセイユはフランスの国家ラ・マルセイエーズでよくご存知だと思います。

 

21世紀になってからマルセイユはモダンな街へと変わりつつあります。新奇を追うお店やアーティスト、レストランや民宿などが多くなり、コンテンポラリーで流行のデザインがいっぱいです。マルセイユはだんだんデザインの街へと変身しているのです。

 

建築家ル・コルビュジエによって設計され、造られた建物に住みたいと夢見たことはありませんか?
マルセイユのホテル・ル・コルビュジエでは65ユーロでその夢が実現できます!

 

ロン・ポワン・デュ・プラド駅の近くのミシュレ通りに位置しているこのホテルはピロティ式の横幅が広いビルで、窓枠がカラフルな色で飾られています。ここはもともと一般住宅として建てられた「ラ・シテ・ラディユーズ」(輝く都市)というユニテ・ダビタシオン(-連の集合住宅)で、住宅として使われていましたが、1993年に歴史的建造物として保護されることになりました。建物自体が一つの街のように計画され、建物内には事務所や店舗、郵便局など、供用施設が設けられています。

 

今、建物の一部はホテルとして使われています。西に面している部屋からは美しい海の風景が楽しめ、東に面している部屋からは素晴らしい公園の風景が楽しめます。部屋は修道院の個室をイメージしたシングルルーム「シャンブル・カビン」、洗練されたデザインながらも華美になり過ぎずゆったりと落ち着けるダブルルーム、ツインルーム「海に向いたグランド・チャンブル」など4つのタイプがあります。

 

私は8階にあるミニスイートをお勧めします。1928年、フランスの建築家「ル・コルビュジエ[Le Corbusier]」、フランスの家具デザイナー「シャルロット・ペリアン[Charlotte Perrian]」、「ピエール・ジャンヌレ」によってデザインされたスリングチェアにゆったりとすわって、素晴らしいマルセイユ湾の眺めをテラスからエンジョイできるんですよ。もし、ホテルに滞在できたら、屋上にあるフィットネスセンター、サウナ、ジョギング用トラック、サンルーム、ワインバーとフォアグラバーを提供しているレストランを必ず体験してください!

 

そして、チェックアウトの前に「ル・モデュロル」のキーホルダーやオリジナルブランド「ル・コルジュジエ」のワインをお土産に買うのを忘れてくださいね! massilia2.jpg

 Massilia, 古代の名マッサリア

 

投稿者:矢田部まり

戦後フランス映画ポスターの世界

本サイトの「日本で楽しむフランス」コーナーでもご紹介しましたが、フィルムセンターで「戦後フランス映画ポスターの世界」という展覧会を開催しており、さっそく行ってきました。affiche_films_france.jpg
京橋にあるフィルムセンターはずいぶんお世話になりましたが、映画上映ホールではなく展示室に入るのは実はこれが初めて・・・。ふむふむ、特別展は常設展を通り抜けた先にあるんですね。戦前の日本映画などの断片を上映しているので、それにいちいちつかまってしまってなかなか先にすすみません。

ようやく辿り着いた特別展。フランス映画のポスターが次々に現れますが、あー、見たことある映画がほとんどないーー。めげずにポスターを見よう。どれも迫力あるし、ポスターなだけあって、解説と合わせて見ていると、映画が見たくなってしまう。この特別展のあとに階下に降りると上映していればいいのに・・・。

2月中旬で展示ポスターが入れ替わり、もう少し新しい時代のポスターが展示されるよう。見たことある映画のポスターも今度こそあるかもしれないからもう一度行ってみようかな。

それにしてもポスターが大きいです。フランスの映画ポスターって大きいですね。地下鉄構内のポスターも「見てくれ~~」という迫力でせまってきます。こんな感じ↓

metro.jpg
で、次から次と見たくなる。地下鉄でもバス停でも町中でも、映画のポスターが身近にあります。フランスは昔からこのようなダイナミックなポスターを作り続けてきたんですねー。

 

 

投稿者:さくらんぼの季節

追悼。。。ソロ。

Il était une fois...

 
アルバム「La Marmaille Nue」(無邪気な騒がしいガキども)で世間に知られるようになったフランスの歌手マノ・ソロはパリについてこう表現しました。「Putain que c’est beau la vie quand on r’monte sur Paris」(くそったれ、パリに戻ると人生はなんて楽しいんだ!) 

 

今回のテーマは時節柄、ガレット・デ・ロワにしようと思っていたんですが、書き始めたところに、突然友達からメールが来てテーマを変更しました。その件名は「悲しいお知らせ - みんな彼が好きだったんじゃないかな。。。」それは歌手マノ・ソロが1月10日に逝去したという知らせでした。私も彼が好きでした。彼が亡くなったことを知った瞬間、悲しくて目に涙が浮かんできました。

 

1993年歌手デビューした時、マノ・ソロは30歳でした。それから15年の歳月がすぎて、2009年、10番目のアルバム「Rentrer au port」(帰港)を発表。そして、1995年10月、マノ・ソロはコンサートで二つの重大ニュースを発表しました。ひとつめはいいニュースで「もうエイズウイルスキャリアではない」ということ。ふたつめは悪いニュースで「HIV感染者になってしまった」ということでした。実は、彼は15歳からドラッグを始め、注射器の回し打ちでHIVに感染していたのです。

 

そのせいで、メディアでは死と麻薬を歌う「エイズ歌手」のイメージが広まっていました。しかし、フランスの地方に住んでいて、まだパリに住んだことなかった私にとって、マノ・ソロはおしゃれなパリではなくて、庶民的なパリを歌う歌手でした。彼の歌詞を聴きながらパリの街角の雰囲気を思い浮かべでいました。どのアルバムの歌詞にもパリという街への愛情があふれています。サン・マルタン運河からバルベスとサクレクール大聖堂まで、パリの広場や名所などを心から賛美しています。彼の音楽はアコーディオンやギターやピアノを使い、ロックとギャンゲットをミックスしたような響きで、悲しさや希望を表しているのです。

 

HIVに感染者でありながら、常に前向きで、ある意味、生き急いでいたようなマノ・ソロ、p'tit bout d'éternité(永遠の魂)に心からありがとう!

Botzaris2.jpg

Botzaris, "Tant qu'il y aura des bancs, on reste un pays de sentiments"

投稿者:Oko

モニュメンタ MONUMENTAに行ってきた


本サイトでも紹介しているモニュメンタ(於・グラン・パレ、1月13日~21日まで)に行ってきた。グラン・パレは1900年のパリ万博のメイン会場として建てられた建物で、鉄骨とガラス張りのドーム屋根で知られ、現在はおもに企画展に使われている。その本堂を使って2007年より開催されているのが現代アートイベント、モニュメンタ。これまで2度の開催ともに海外アーティストの作品が続いたが、今回3度目にして初めて自国の現代アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーに白羽の矢が立ち、彼の巨大なインスタレーションを展示する運びとなった。開催初日の前日12日夜には、国営放送France2や民放TF1の夜のニュースでもモニュメンタを大々的に取り上げており、期待して本日行ってみた。

ルタンスキーは「死者のモニュメント」でも知られ、その作品の多くがこの世から消えてしまった人びとの記憶に捧げられている。今回のインスタレーションのテーマは「Personnes」。直訳すれば「人間」だが、ボルタンスキーが伝えたいのは、彼のいつものテーマ「人間が生きた証やその記憶、死」だろう。


チケットを購入して本堂に足を踏み入れると、13500平米の広大なスペースには古着だらけ。ブロック毎に区切られた床には、男性もの、女性もの問わず様々な種類の古着が並べて寝かせられている。そしてその奥に、今回のインスタレーションの目玉でもある、高さ8~9メートルはあるかと思われる巨大な古着の山(!)があった。


山の上にはクレーンが設置されており、絶えず上下して、上部にある古着を釣っては投げ落す。宛ら「古着を釣る巨大なUFOキャッチャー」と言った所だろうか(描写が低レベルで申し訳ない)。残念ながら私はコンテンポラリーアートに非常に疎く深い感動を得ることはできなかったのだが、素人なりに感じとったことがいくつかあった。


まず、グランパレの本堂の雰囲気と作品の関係だ。本堂nefは広々としてはいるものの、内部は外部とほとんど変わらない気温で寒く、また、外光だけが頼りの暗い内部は、ある意味、酷な空間を既に演出している。そこに着古された服が、直に床に無機質に並べられていたり、あたかも死体の様に山積みされている様は、それだけで圧巻である。


また、今回の作品で使われている膨大な量の古着は、着られないほど汚くはないが、しっかり着古されたことがわかる状態の衣類で、まだ人の体温が残っていそうな、ある程度の気持ち悪さが滲み出ていた。「生」を伝える材料としては悪くないと思った。


巨大な山の上で絶えず動くクレーンが、ランダムに引っかかる服だけを掴み上げ、上へ上へと釣り上げた直後に、再度山の上に投げ落とす光景は、1回観れば飽きそうなものだが、不思議と何度も繰り返して観てしまう。



ある程度見続けていると、ばらまかれる古着の動きが綺麗だから観ているのではなく、次はどの服(人間)が引っかかって上から突き落とされるのか(裁かれるのか)というスリルで観ているのに気付いた。この光景はどこか芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を彷彿とさせた。


モニュメンタは、写真やドキュメンタリーなどの展示室が別途用意されているわけではなく、本当に「インスタレーションだけ」の展示だ。色々鑑賞できるだろうと期待して行ったので正直がっかりしたのは否めないが、期間中同時に行われている「心臓音の提供」は興味深いので記しておきたい。


クリスチャン・ボルタンスキーは、今年の瀬戸内国際芸術祭に向けた作
品制作の一環として、世界中の人々の心臓音の録音を行っており、モニュメンタ期間中、グランパレの本堂奥に設けられた専用の控室で、一般人からの心臓音を集めている。集められた音で作られる彼の次作品「心臓音のアーカイブ」は、香川県の豊島(瀬戸内海に浮かぶ島)に開館予定の美術館に設置される。


見学者のほとんどが心臓音の提供を希望するため、整理券をとったあと30分~40分は待たなければならない。室内に入ると聴診器みたいなものを渡され、左の胸にあてて1分じっとして録音したら終了。自分にもヘッドフォンが渡され同時に音を聴けるのだが、想像以上にクリアな音で聞こえてきたので驚きだった。5ユーロを払って売店でCD-ROMを購入すれば、自分の心臓音を焼いてもらうことも可能。

◆モニュメンタ2010公式サイト
www.monumenta.com/2010/

投稿者:山本啓介

がんばれ稲本! がんばれTV5!

サッカーのフランス1部リーグ、レンヌのMFの稲本潤一選手が川崎フロンターレに移籍することになった。

 

2009年も何度となくあと一歩のところで王座を手にすることができなかったフロンターレにとっては、今回の加入で攻守にわたる戦力アップを大いに期待したいところ。今年こそ最後のワンステップを乗り越えて栄冠を手にしてほしい。中村憲剛選手をはじめとする他プレーヤーとのコンビネーションも楽しみ。ひとたび波に乗ると怒涛の攻撃で相手チームを粉砕してきた川崎のゲームがまた面白くなりそうだ。

 

フランスのリーグ・アンには20チームが所属する。2002年からはリヨンが7連覇を果たしていたが、昨年はボルドーが勝利した。ボルドーは現在も独走中だ。残念ながら注目度の点ではヨーロッパの他国リーグに分があるようで、日本での放送機会もあまり多くはない。

 

そんな中、昨年9月からフランス語の国際放送TV5MONDE Japonの配信が始まった。

人気の高いサッカー番組ももちろんある。毎週のベストマッチをライブと録画でオンエアしているほか、リーグ1全試合と代表戦をダイジェスト伝える番組を配信中。ニュースや映画、ドキュメンタリー、フランス語講座など、日本語字幕を付した番組も充実してきた。

http://www.tv5monde.com/japon

 

ライブストリーミング配信により、日本にいながら24時間フランス語に触れる機会が手に入ることとなったわけだが、世の中にワープロも存在していなかった時代にフランス語の勉強を始めた者としては、たいへん月並みだが隔世の感がある。今の時代が羨ましくもあり、また授業をサボって名画座でフランス映画3本立てを見ていた頃が懐かしい…。

 

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